唐突だが、テストの出題。
『帰ってきたら閉めたはずの窓が全開になっていました』
目につきやすい窓だし、あなたはいつも出かける前に戸締りを確認しています。帰ってきたあなたはどう思いますか?
A.「いつも確認してるのに今日は忘れてたのか…疲れてるな」
B.「まさかクローゼットに誰かいるんじゃ…怖い…誰か呼ぼうかな…」
C.「なんだろう?次から気をつけよう」
あなたの直感に近い答えはどれだっただろうか?
【Cを選んだあなた】は、『見える人』に限りなく近いかもしれない。
年末に昔お世話になった職場の大先輩の墓参りに行った時の話だ。
先輩への挨拶も済んだ頃、ちょうど見廻りをしていた住職が声をかけてくれたのでしばし雑談をしていたところ、こんなことを聞いた。
【筆者】
「本当に良くしてくれた先輩でした。体調が急変した時は私は遠方にいて、最後にお別れも言えなかったのが心残りです。」
「もし幽霊でも目の前に現れてくれたら、心からお礼を言いたいもんです。」
【住職】
「本心からそう願っているのならいつか会えますよ。」
「『死』は『生きる』ことの延長であって完全に分離した世界ではないので。
あなたは自分を無視したり、嫌っている方にあえて近付こうとは思わないでしょう?けど、自分を受け入れてくれる人には、わりと会いたいじゃない。」
「仏様も同じ。可愛がっていた方ならなおさら。もうお体が無いからあなたの目にはなかなか見えづらいけれど、おそばに居てくれますよ。ただ『見える』のはあなたもお彼岸に渡る時かもしれない(笑)」
ひとしきり言ってけらけらと笑う住職だったが、その時私は腑に落ちた。
普段『見えない』人が親族の通夜には故人を見たり、何も知らない子供に不思議なものが見たりするのは、彼・彼女らに対する『拒絶』がないからだ。
生きていたって、『自分を拒絶する人に会いたくない』のは普通。
住職のいうように『死』が『生きる』ことの延長なら、彼らも同じ気持ちだろう。
(拒絶してるのに会いに来るのは『ストーカー』なり『悪霊』に該当するのかな?)
Cを選んだ、わりと楽天的なあなた。
『見えない』人たちにモテる体質かもしれない。
そんなご経験はありますか?
よろしければコメントから教えていただけると嬉しいです。
※テストは完全に筆者の捏造で根拠はございませんので、ご了承ください。